DNA RNA の受託合成、プロテオーム受託解析、ペプチド抗体作製
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弊社が採用しているsiRNA設計方法(既報の論文と弊社独自のルールを導入) 

@Gが3つ以上連続する配列、Cが3つ以上連続する配列、およびGCが5つ以上連続する配列(できれば4つ以上)を
 siRNA配列の対象からはずします。これらのGC配列が、siRNA配列と近接することも可能な限り避けます。
 また、遺伝子配列全体を眺めてみて、GCリッチな領域、塩基に偏りがある領域も避けます。
 (こうした配列の領域周辺では、mRNAが特殊な2次構造をとり、siRNAがアニーリングしにくくなる可能性があり、さらに、
   off-Target の確率が高まる(少しのミスマッチがあってもアニーリングして RNAiを誘発してしまう)と考えられます)

AAUがリッチな 4塩基(できれば5、6塩基)の配列をマークします。これがsiRNAセンス鎖の3'側になります。

BAUリッチな配列の上流15塩基程度を見て、GC含量が 50 % 程度以下であることを確認します。
 GC含量が高い場合は避けます。

CsiRNAコア配列は 19塩基から 21塩基が良いので、AおよびBで選択した配列が適当な長さになるように、上流、下流ともに
 1,2塩基ずらし、5'端がGまたはC、3'端がAまたはUになるように、長さを決定します。
 (3'端から2番目の塩基も、Uであるほうが好ましいという報告(2005年7月)があります)

Dセンス鎖は、3'側にTTを加えます。
 3'末端は、DNAの方が、合成料金が安いため(オーバーハングの付加)。
 センス鎖オーバーハング部分に相当する2塩基のmRNA配列には、少なくとも1塩基のAまたはUを含んでいることが好ましい為
 含まない場合は、1塩基上流にずらしてみます。

Eアンチセンス鎖は、3'側に mRNA配列と相補の2塩基の DNA配列を加えます(オーバーハングの付加)。
 アンチセンス鎖のオーバーハングは mRNA配列と相補であることが必要です。


結果、センス鎖、アンチセンス鎖ともに、全長21塩基から23塩基の siRNAを設計することになります。

この方法で、1 kb の mRNAの中に、少なくと2つから3つの候補が見つかると思います。
上記の方法で設計した3種類の siRNAを合成すれば、少なくとも2つは遺伝子発現を強力に抑制するようです。
3つとも抑制しない場合は、トランスフェクション効率が悪い、RNAi が起こりにくい性質の細胞株だった等、他の原因が考えられますので、siRNA設計だけでなく、実験の条件の方を、すでに効果の知られている配列のポジティブコントロール siRNAを用いて再検討してみてください。

siRNA設計サービス(siRNA合成をご注文いただける方は この設計サービスは無料)

siRNAの設計をしてみたが自信がない、条件を満たす配列がない、設計をしてみてほしい、といった場合は、お問い合わせください。
弊社で独自に設計し、ご提案させていただいています。
Genbank の accession number等と、その他ご存知の情報、ご希望(遺伝子の塩基多型情報や、マウスとヒトのターゲット遺伝子に共通で使える配列、
相同性のある遺伝子グループ内でターゲット遺伝子特異的な配列、といったもの)を、info@jbios.co.jp までお知らせください。

siRNA合成のご注文いただける方は この設計は無料です。
この場合、実験結果を簡単にお知らせいただけると幸いです。
今後の設計の参考とさせていただきます。

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